ままごと草

1989年のはじめ、Ｙさん撮影のインスタント写真。初対面のときだったかも。

背景の色が強すぎて、スキャナしたあとの色の調整が難しいです。

1990年代は毎年少しづつ体重が増加していったのですが、
1995年頃までは、からだ全体に皮下脂肪が増えただけなので、女性的になったように見えました。

1995年以後は、内臓脂肪が増えてしまったようで、ウエスト付近の増加率が大きくなってゆきました。写真によっては、おなかのたるみなどが見苦しく写ることもあったのですが、ちょうどデジカメ時代になり、現像に出さなくてもよくなったのは幸いでした。
セミヌードの写真では、少しでも細く見せようと、おなかに力を入れることが多くなり、そのため、太ってからのほうがかえって腹筋らしきものが浮き出てしまうといったこともあるのですが・・・、
あまりおなかに力を入れてない写真２枚（腰掛けた姿勢なので、腰幅が広がります）。

１つめは1995年のフィルム撮影。太るということは、ウエストとアンダーバストの差がなくなってくるということなのですが、この写真ではまだ顔までは太ったという印象はありません。でも逢った人からは「少し太ったね」と言われたころで、そう言われて少し恥かしかったのでした（あまり嫌ではなかったです）。


次は2001年の写真。ホームページを始める２年前なので、当時としては最新写真に近いものでした。
逆光で顔が途中で切れてしまったという「#頭切れ」の失敗写真なのですが、同じ日の写真から、目から上の部分を継ぎ足してみました。モンタージュ写真のようなものかもしれません。とはいえ、この日も、鏡を覗きながらいろんな表情をしてみたと思うのですが、写真には残らなかった表情が、こうして初めて復元されたようにも思えて、うれしくなりました。

中学生のころ、大きな鏡の前で、いろんな姿勢やポーズをとっているうちに、
女子的に見える姿勢と、男子的に見える姿勢があることが、だんだんわかってきました。

男子的に見える姿勢とは、要するに、ボディビルの人がカメラに向ってとるポーズなのでした。当時学校の水泳の授業のときなど、少しでも男子的に見せるために、そういう姿勢を意識していたものでした。

画像は、ある雑誌の表紙ですが、女子のモデルさんは、女子的な姿勢になっています。

では、男子と女子のポーズの違いとは？
いちばん目立つ違いは、背筋の伸ばし方、背骨の反らし方でしょうね。
女子のポーズは、ウエストを中心に後ろへ大きく反らし、男子のポーズは、背中の上部のあたりが丸まってやや前へ屈む感じ。

その結果、女子の骨盤は前傾し、横から見たときの骨盤と大腿骨の角度が大きくなり、ヒップが強調されます。肩は後ろへ引くと胸が強調されます。背骨を反らすのでウエスト周辺の前面を中心に縦に引き伸ばされて細くなります。女子的なポーズでは、前後から見ても、ウエストの細さやヒップのボリュームなどが強調されます。

男子のポーズは、骨盤がやや後傾し、横から見ると、ひざから背中までが直線的で、少し後ろへのけぞる感じ。ひざを少し曲げるといいみたいです。両肩を少し前へ出すと、背中が広く見えます。背中を前へ屈めるのも、背中を広く見せます。肘を張ると、上半身を大きく見せます。

それでは、自分の写真を見てみます。同じ日の同じ場所で連続して撮影した２枚です。

１枚めは少し男子的なポーズ。ピンクのブラは、何かの景品の簡素な作りでワイヤーもないもので、着けただけでは谷間ができませんでした。そこで両腕を前へ出して内側へ寄せたら、少しできたのですが、背骨が棒のようにまっすぐになってしまい、くびれも男子的です。
２枚めは、自然に谷間ができるブラなので、いつもの普通の女子ポーズです。ポーズだけで、こんなに違ってくるわけなのですね。

前回に続いて白っぽい服装。
前回「白っぽい冬」の写真の10年後の2006年、ホームページも軌道にのってきたころ。
デジカメの夜景モードが使えるようになって、日没の早い季節などには、夜景モードで簡単に撮れるのは新しい発見でした。でも夜景モードでは、からだの一部が動いてしまうと、そこだけブレて撮れてしまうのですね・・・

寒い季節に、ときどき白っぽいものを着たくなることがあるのは、なぜでしょう。
ホームページの「鳩子の四季」の１月の写真（実際の撮影は２月だったかも）

山水画のような雰囲気で・・・、
遠景に咲きはじめた梅の花。なかなかいい感じです。

つい２、３年前の写真かと思っていたら、もう６年がたちました。
ここから下流は河原が少し広がっていました。

奥に見える古い建物は、民家ではなく、お堂でした。
そこから非日常の世界が始まるのではなく、子どもが遊び、
なんとなくお年寄りが集い、ずっと昔から変わらない人たちが暮らしているような、
ずっと同じ暮らしが、途切れたアスファルトの先に、続いているように感じられました。

背景に山道を登っていくような道が見えて、まるでダ・ヴィンチの絵のようです。
いつかどこかで見た風景のようでもありました。

でもこの場所は、それとは別の意味で「いつか見た風景」、
つまり、宅地造成が始まっている場所なのでした。
いつか見たような感覚にとらわれて足をとどめてみることは、よくあります。
そして、地形まで作り変えられてしまう直前の姿を、頼まれもしないのに撮影することになるわけですが、
このときの撮影場所はよくわからず、写っているのは、ただの「失われた風景」。
でもそれは、私の失われかけた記憶の中の風景そのもののようでもあり、どなたかの見た風景とも一致するのかもしれません。(撮影年月は1992.12)